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常滑焼
とこなめやき
常滑焼はその名前からも想像できるように愛知県常滑市を中心に古くから作られている焼き物です。
その歴史は古く、平安時代の後期には3,000基もの穴窯がり、壺や山皿などが焼かれました。平安時代後期の物は”古常滑”と呼ばれており、瀬戸や信楽、越前と並ぶ“日本六古窯”の一つです。
江戸時代になると真焼けの陶芸品や、土管に朱泥(しゅでい)茶器などがつくられ、明治時代になると西欧技術によって機械化が進み、焼酎瓶や煉瓦タイル、衛生陶器などの製品がつくられました。
その後、飛躍的に技術の進化が見られ、種類や質が格段にアップ、大量生産により生産額も大きく伸びながら現在に至ります。常滑焼と言えばあの朱色。
これは原料に含まれる鉄分、または陶土に混ぜこまれている酸化鉄(ベニガラ)が赤く発色するためです。そして土の改良によって急須に適した朱泥土ができました。この土は耐水性に長けており、水を吸わない為、急須に最適なのです。
また、基本的には釉(うわ)をかけずに作られるのですが、最近では釉をかけることにより、朱のみならず黄土、黒、茶、緑など様々な色の物が楽しめるようになりました。
他にも、急須や皿などだけではなく、土管や工業用タイルなどの建築土木関連の製品が多いことも特徴の一つです。
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